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勇気ある撤退は、不名誉な敗走と化す [├時事:中東情勢]


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撤退したとは言え、引くも地獄、進むも地獄…

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撤退したと言っても、時既に遅しの感があったイラク戦争。
イラク国民の心に、憎しみと恨みの心を残したまま、アメリカは去っていった…
そうニューズウィークでは伝えている。

20090909-iraq_2.jpg

Newsweek

イラク
駐留米軍を待つ悪夢の撤退戦
Exit Tragedies

占領への恨みから、「秩序ある撤退」が退却や敗走に変わる可能性もある

2009年09月09日(水)14時45分 クリストファー・ディッキー(中東総局長)
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/09/post-489.php

2009年8月 5日号掲載
イスラエルの著名な軍事史家マルティン・ファンクレフェルトは05年、03年のアメリカのイラク侵攻を「紀元前9年のローマ皇帝アウグストゥスによるゲルマニア遠征の失敗以来、最大の愚挙」と評した。

年代の勘違い(正しくは紀元9年)を除けば、今も意見は変わっていないようだ。イラク駐留米軍は11年末までに撤退を完了する予定だが、ファンクレフェルトは電話インタビューに答え、駐留の最終局面は厳しいものになるだろうと予測した。「私は数年前の論文で、イラク侵攻の結末はベトナムの二の舞いになると指摘した。やや大げさな表現かもしれないが、極端な誇張ではない」

バラク・オバマ米大統領は7月22日、イラクのヌーリ・マリキ首相とホワイトハウスで会談。米軍の撤退完了に向けて今後もイラク側と協力していくと述べた。だが米政府当局者の楽観的な見通しとは裏腹に、アメリカは重大な問題に直面している。米軍の秩序ある撤退が「退却」や「敗走」に変わらないようにするためには、どうすればいいかという問題だ。

20090909-iraq_0.jpg

米兵に対する敵意が露わに
不吉な兆候は既に表れている。ブッシュ前政権が昨年結んだ米イラク地位協定に基づき、米軍は6月30日以降首都バグダッドのパトロールを指揮していない。イラク政府は米軍がバグダッドから1兵残らず出ていくかのようにほのめかし、6月30日を「国民主権の日」にすると宣言。通りには数千人規模の市民が繰り出し、占領の終了(少なくとも終わりの始まり)を祝った。

実際には少数の米兵が残っていることを知ると、人々は不機嫌になった。イラク軍の一部も同様だ。

バグダッドに駐留するイラク軍の旅団を率いるアリ・ファディル大佐はAP通信に対し、今後は米軍がパトロールする際、イラク側の許可が必要になると言い放った。「米兵は監獄のような兵舎にとどまっている。連中は軟禁されているようなものだ」

この発言について記者会見で質問されたロバート・ゲーツ米国防長官は、「われわれがイラクで成功した証拠ではないか」とかわした。だがバグダッド駐留米軍のダニエル・ボルジャー地区司令官の反応は、もっと感情的なものだった。

ワシントン・ポスト紙にリークされた電子メールの中で、ボルジャーは地位協定の文言に「翻訳上の誤りがあったらしい」と皮肉り、「イラクの政治家は嘘やごまかし、歪曲を口にしているが、われわれが目に見えない存在になるわけではないし、そうなるべきでもない」と強調した。

さらにボルジャーは続けてこう述べた。「(イラク人の)パートナーはわれわれの燃料を使い、われわれが整備した道路を走り、われわれの金で建設した基地に住み、われわれの部品で修理した車両を動かし、われわれの結んだ契約で食料を調達している」

撤退後の治安を担うのは元ゲリラ
だが、イラクはイラク人の国だ。少なくとも当のイラク人はこの事実を忘れていない。

ボルジャーも7月21日のビデオ記者会見では、アメリカ人らしいナイスガイぶりを前面に押し出し、もっと慎重に言葉を選んでいた。それでもアメリカの傲慢さに対するイラク人の怒りをなだめられたかどうかは疑わしい。イラク人の根深い怒りは、相変わらずいつ爆発してもおかしくない水準にある。

「バグダッドの治安を守るイラク軍と治安部隊のおよそ3分の1」は、当面マリキ政権とアメリカに協力を誓ったスンニ派の民兵勢力「イラクの息子たち」だと、ボルジャーは指摘する。「彼らは自警団のような存在だ」

だが部族とのつながりが強く強烈なプライドを持つ「イラクの息子たち」は、米軍の撤退完了までに離合集散を繰り返すとみられるイラク国内の政治勢力のなかでも特に危険な波乱要因だ。「彼らはもともと反政府ゲリラだ。4万~5万人の戦闘員がいれば、その一部が再び道を踏み外すのは避けられない」と、ボルジャーは言う。

一方、今年2月までイラク駐在米大使を務めたライアン・クロッカーは6月30日の記者会見で、「イラクは難しい国だ。この点は今後もずっと変わらない」と発言。だからこそクロッカーは07~08年、地位協定の交渉と並んで「11年以降もずっと続く両国関係の青写真」となる戦略的枠組み合意の成立に力を注いだ。オバマとマリキの首脳会談でも、この合意の重要性は強調されている。

この枠組み合意の目標は、経済、科学、法律、文化、教育の各分野で両国の絆の強化を図ることにある。こうした「ソフトな」分野での協力は、両国関係安定化の重要な鍵になる可能性がある。

大局的な視点に立つ戦略としては賢明な選択だろう。だが、ボルジャーが記者会見で語った米軍撤の具体的な戦術は、驚くほど曖昧なものだった。

米軍は10年8月までにすべての戦闘作戦を終了させる予定で、兵力は現在の13万人から「残留部隊」の5万人だけになる。だが、残った米兵がどこで何をするかは、まだ決まっていないらしい。

「あらゆる提案に目を通した」と、ボルジャーは言う。例えば「地方に散らばり、屋内外でイラク治安部隊の訓練を行う」という案や、米軍を「都市のすぐ外側に配置し、対ゲリラ戦の訓練や任務を支援する」案。国内の反乱対策を主要任務とするイラク軍を補完するため、米軍を国境方面に移動させ、「非友好的な一部の国による侵攻の可能性」に備える案もあるという。

20090909-iraq_1.jpg

占領軍は手荒な報復を受ける
いずれにせよ、撤退時に米軍はかなり苦労しそうだ。1970年代にベトナムから手を引いたアメリカ、80年代末にアフガニスタンから撤退したソ連、82~2000年にレバノンから段階的に兵を引いたイスラエル。過去の歴史をみる限り、厳しい事態が予想される。

まず撤退を開始すると、かつての友軍が現地で力を持ちそうな勢力と手を結び、情報を提供し始める。イラクの場合、この「勢力」はイランだろう。

さらに撤退する部隊の補給線が長く延びると、最後に残った兵士は大量の物資と共に移動することになり、攻撃や嫌がらせを受けやすくなる(イラク駐留米軍の補給線が長くなるのは確実だ)。

悲惨な事例として歴史上よく知られているのは、1842年にアフガニスタンのカブールから撤退しようとした英軍だ。このときは1万6000人が東のジャララバードへ向かったが、生き延びたのは1人だけだった。

イラク駐留米軍が2万~3万人まで縮小したら、「すべてはイラク人の出方次第だ」と、軍事史家のファンクレフェルトは指摘する。

イラク人はアフガニスタンのムジャヘディン(イスラム系ゲリラ組織)と同じ行動を取るだろうか。ファンクレフェルトによると、ムジャヘディンはソ連軍がアフガニスタンから撤退した88年、「遠くから嘲笑するだけだった」。あるいは内戦に忙しくて米軍どころではないかもしれない。

撤退する占領軍は、荒っぽい報復を受けるのが普通だ。境界線が曖昧なイラクのクルド人地域と南部のアラブ人居住地域は、既に「襲撃ライン」と呼ばれている。

それでも運がよければ、次のイラクの「主権の日」は流血と無縁の平和な祭りになるかもしれない。今はそれを願うばかりだ。  
Newsweek

見事なまでに予言していたとしか言いようがない記事だった。
WEB公開は本日だが、ニューズウィーク誌には既に8月5日に掲載されていた訳だ。

先見の目は、はるかに日本のそれを凌いでいる。
日本のマスコミもこれだけの人材がいれば、ゴミ扱いされずに済むものを…

大国が君臨する、情勢不安定の途上国。
それは、かつて第二次世界大戦で、日本が統治してきたアジアの国々を見ても
簡単に分かりそうなものではないか?
国際社会は、それすらも教訓にしていなかったのか?
では、大戦後勃発した朝鮮戦争やベトナム戦争は?
大国が軍事介入し、上手く纏め上げる事が出来ただろうか?
答えは「NO」だろう。

同じ事がイラク戦争でも、開戦当初から言われ続けてきた。
結果として、それは泥沼の退却劇であったと言われている。
間違っても「秩序ある、名誉の撤退」とは、筆者も言えないだろうと思うのだ。

その証明と言わんばかりに、今でもイラクでは無差別に起きる爆弾テロで
日々多くの命が絶たれ続けているのである。
アメリカが「テロとの戦い」と称して始めた、アフガンに続くイラク戦争は、
大国の力を誇示するためだけに勇んだ、悲劇であるとしか言いようがない。

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みかんママ

shin様

こんばんわ♪ いつもnice!ありがとうございます。
by みかんママ (2009-09-09 23:54) 

みかんママ

xml_xsl様

こんばんわ♪ いつもnice!ありがとうございます。
by みかんママ (2009-09-09 23:54) 

みかんママ

あんれに様

こんばんわ♪ いつもnice!ありがとうございます。
by みかんママ (2009-09-09 23:57) 

みかんママ

honda_cb6様

おはようございます♪ いつもnice!ありがとうございます。
by みかんママ (2009-09-10 08:01) 

みかんママ

erect様

こんばんわ♪ いつもnice!ありがとうございます。
by みかんママ (2009-09-10 22:57) 

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