ヒステリーが席捲する日本の食事情（追記）

東京・八王子で１２日夜に味見の為口にした「中国産インゲン」で、石油のようなにおいや舌のしびれ、胸のむかつきを感じて吐き出した。
女性は町田市内の病院で診察を受けて一晩入院して１３日に退院し、その後、目立った健康被害は出ていないという。

14日の公表後、ニチレイや販売していた「イトーヨーカドー」の系列スーパーなどでは、回収が始まった。

そして15日午前6時、朝食でインゲンをサラダにし食べようとした、30代男性が嘔吐、舌の痺れも感じたそうだ。
またその以前の12日夕方、煮物に入れたインゲンで「舌の痺れ」を感じた女性は、一緒に同じものを食べた他の家族には何も症状はなかったと言う。
２人ともその後は異常はなく、受診しないで済むほどの軽症で、有害物質も検出されなかったという事で、安心された事だろう。

確かに、信に値せずな感が増大中の中国食品だけど、最初の１件はともかく、後から報じられた千葉での２件は、もしかしてヒステリー(*1)なんじゃないかと思ってしまう。
はっきり言って、それが一番怖い現象だと思っていた。風評被害よりも、恐ろしい集団ヒステリー。
日本人は国民性として、そう言った要素を内包しているから、「あれ？もしかして？」と、思ってしまったら最後、「間違いない！」になってしまいがちな性格。

だったら最初から冷食など利用しなければいいのに…と、すら感じてしまうのですけど、便利さは手放せませんよね。


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確かにインゲンの筋取り、面倒です。
野菜の下ごしらえは、インゲンに限らずですけど、非常に面倒ですよね。
特に働いている主婦には、冷食は下ごしらえの時間を短縮させてくれる強い味方だった…
はずなのに。

個人的には「冷食を使わないで、新鮮な野菜で、しっかりと家族の食事に手を掛けなさい！」との戒めのように感じる今日この頃です。
いつもと違ったらご用心な世の中ですが、くれぐれもヒステリー(*1)には陥らないようにだけ、心掛けたいと思っています。

(*1)さまざまな感情的葛藤(かっとう)が原因となって起こる一種の神経症。実際に病気ではないのに痛みや運動・知覚の麻痺(まひ)、発熱・嘔吐(おうと)などのほか、健忘などの精神症状を訴えるもの。一般に女性に多いといわれたが、男性にもみられる。

【中国製インゲン】「有害物検出されず」千葉県柏市が調査結果
2008.10.16 11:06　MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081016/crm0810161108008-n1.htm

千葉県柏市のイトーヨーカドー系スーパー２店で販売されたニチレイフーズ輸入の中国製冷凍食品「いんげん」を食べた市内の男女２人が体調不良を訴えた問題で、柏市は１６日、２人が食べ残したインゲンから、殺虫剤の「ジクロルボス」など有機リン系有害物質は検出されなかったと発表した。

市によると、同日午前までに５６種の有機リン系農薬について検査したが、いずれも検出されなかった。引き続き、塩素系農薬など９０種について検査する。

３０代の会社員の男性が市内の「ヨークマート新柏店」、３０代女性が「花野井店」で購入した商品を食べ、舌のしびれや吐き気を訴えた。商品のロット番号や賞味期限が、東京都八王子市の女性（５６）が健康被害を訴えた商品と同じだったため、有害物質の混入が疑われていた。

柏市によると、男性は１５日朝、ゆでてサラダにしたインゲンを数本食べて吐き出し、舌がしびれた感じがしたという。女性は８日に購入したインゲンを１２日に煮物に入れて調理し、１０代のめいと一緒に食べた。十数本を食べると、舌がぴりっとした感覚が残ったという。めいは異常を訴えなかった。２人とも症状は軽く、医療機関で受診はしなかった。

中国製インゲン　埼玉１６人、茨城、群馬でも　「体調不良」訴え続々
10月17日8時6分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081017-00000092-san-soci

埼玉県は１６日、県内のイトーヨーカドーと、系列のヨークマートで購入した中国製冷凍食品「いんげん」を食べた１６人が、嘔吐（おうと）や下痢などの症状を訴えたと発表した。いずれも殺虫剤のジクロルボス中毒に特有のしびれ症状の訴えはなく、回復しているという。

このうち、さいたま市の５人が食べた商品は、製造工程を示すロット番号が、東京都八王子市の主婦が食べて健康被害を訴えたジクロルボス混入の商品と同一だった。県やさいたま市保健所は残りを回収して成分を分析する。

茨城県でも、日立市のイトーヨーカドーで買った同じロット番号の商品を１５日に食べた高萩市の女性が、日立保健所に舌のしびれと胃痛を訴えたため、成分を分析している。一緒に食べた家族に症状は出ておらず、女性も快方に向かっているという。

群馬県では、同商品を食べた伊勢崎市の女性が「下唇がけいれんするのを感じた」と伊勢崎保健福祉事務所に通報。東京都にも舌のしびれや吐き気などの訴えが６件あったが、現時点では有害物質が検出された事例は報告されていない。

一方、千葉県警と柏市は１６日、舌のしびれや吐き気を訴えていた同市内の２人が食べ残したインゲンから、ジクロルボスなどの有機リン系農薬は検出されなかったと発表した。

タグ：ニチレイフーズ 中国製冷凍食品 いんげん 殺虫剤ジクロルボス

コメント 6

そんなに中国産が信じられないなら、自分で作ればいいんですが。(苦笑)

ちなみに、自分は自宅で作ってたり、貰ったりしてたりします。

『人様が作ったものを偉そうに金で買ってケチつけてる』人達も増えましたねぇ。(苦笑)
by しもむ (2008-10-16 19:09) 

しもむ様

こんばんわ♪　いつもnice！＆コメントありがとうございます。
仰る通りかもしれませんね　＋　ブランド志向が仇になっているのではないでしょうか？

大手になればなるほど、利益率を上げるためコストを最小限にまで削りますから、その反動でしょう。
むしろ１００均などのオリジナル食品の方が安全かもしれませんね。
たった１００円で同じ事が起きたら、それこそ倒産の危機ですからね♪
by みかんママ (2008-10-16 19:52) 

ベランダ栽培に失敗したので（隣の家へごみが風で行ってしまって怒られました）食品は　買うしかないのですが。
安全は　やはり　生野菜なんでしょうかねぇ～～
（それもときどき　不安になるこのごろ・・・偽装っていやぁ～ねぇ～～）
by mako (2008-10-16 19:58) 

mako様

こんばんわ♪　いつもnice！＆コメントありがとうございます。
そう不安になりますね。
スーパーに買い物に行っても、何だか箱の野菜全てを１つ１つ手に取って見ている人がいますが…
返って傷みを早めるので止めて欲しいです！　と、思いながら、
その人が手にとってない物をさっさと取って会計に走ります♪
by みかんママ (2008-10-16 20:12) 

食品は怖いものです。汚染されていないものをいただきたいものです。10年程前、鴨鍋をした際、鴨肉を鍋に入れた途端に科学薬品の臭いしたことがあり、購入したスーパーに連絡すると、店長が来てくださり、店長もその異常な臭いに困惑しながら、鍋に入れていない肉と、未開封の肉を調べると言って、お持ち帰りになり、翌日、弁済をしてくれましたが、たぶん、あれを食べていれば、私もあちらこちらに痺れや痛みを感じていたのかもしれません。父親の嗅覚に感謝しています。しかし、楽しみにしていた晩御飯の鴨鍋がなくなり、急遽、外食になり、見たいテレビ番組も見られず、嫌な思い出となりました。しかも、その臭いの原因は判らないまま。たぶん、店ではわかったのでしょうが、報告はありませんでした。両親も弁済してもらったので、追及しませんでした。大きな問題なるのは「食の安全」に対して国民の意識が高まっているからだと思います。確かに、一部にはヒステリックな反応もありますが。
by yukikaze (2008-10-17 11:15) 

yukikaze様

こんばんわ♪　いつもnice！＆コメントありがとうございます。
昨近の食品を見てみると、中国産ではないものを探すのが難しい状況であると思います。
だからと言って、諸手を挙げて受け入れている訳ではないのですが…
ただ本当に、汚染されている食品ではない物で、具合が悪くなっている方の報道を見聞きすると、そこまで神経質になるのであれば、自家菜園されてみては…と、思ってしまいます。

便利さを追求した結果、需要が多くなり供給が追いつかず、結果現在の様な惨事となってしまったように感じています。
昔の様な有機農法であれば、問題は最小限で済まされると思うのですが…難しいですね。
by みかんママ (2008-10-17 19:57)