【ソマリア海賊】猛威と懸念

何かと話題になる「ソマリア海の海賊」　このところ猛威を奮っているいるのと情報がある。
無法な海賊と、行動制限されている各国軍隊との交戦も耳にする機会も増えている。

乗っ取られた船を強制的に停戦させて乗り込むことは、多くの国が認めていないと言う。
何よりも乗員の安全第一が前提で、無用な交戦を好まない船主（国）が多い事が障壁になっている状況のようだ。
しかし海賊側はそんなの関係ない状態なので、全てにおいてやり放題。

インド海軍は今月18日、アデン湾で海賊の母船を交戦の末に撃沈した。
インドは海賊の攻撃に対する正当防衛だと説明しているが、
これに対しても「やりすぎである」など様々な論議が上がっている状況である。


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政府は楽観的にソマリア海賊警備に派遣をしようとしているが、
それにはまず、武力行使に関する法令の改正が為されなければ
自衛官の命を単に危険に晒す事にしかならない。
インド洋の給油活動（テロ特措法）以上に、
問題が多い国際貢献になるのではなかろうかと懸念する。
（そうでなくとも、海上自衛官は日頃の海上訓練でも
１年の殆どを艦上で過ごすことを余儀なくされる為、
艦乗りの隊員が居つかない現状を抱えている。
派遣などで海上生活が続く為と誤解されているようだが、
普段の訓練からそうである事を忘れてはならない）

これは海賊を良く思わない側の情報であるが、ソマリア国民からは歓迎されている。
国政の失敗で、貧困層だけしかいない状況の中、ソマリア人の平均寿命は46歳ほど。
5歳未満の子供の生存率は75%。実に4人に1人が５歳の誕生日を迎えられないと言われている。
そんなソマリアの海岸部の町では、海賊たちがもたらす“海賊景気”の恩恵を受け、
非常に高価な自家用発電機を購入できる住民も出てきた。
海賊を英雄視する風潮が広がる海賊の拠点の実態を伝える欧州メディアもある。

５人の子供を持つあるソマリア女性は、「合法だろうが非合法だろうが、
（海賊がもたらしたお金によって）私たちの町の生活が始まったのだ」
と、述べていたと言う。
また高騰する身代金目当てに海賊を志す住民たちが増え、
女性たちは海賊を夫に持つ事がステータスとなり始めていると言う。

この現状は極めて好ましいものではない。
しかし彼らは自らの命の危険を冒し、自分と家族を守る為に今の状況を作った。
そのこと自体は責められる事ではない。

一括りで判断するには極めて人道的配慮に欠ける。
海賊に関する問題は、世界各国共通の問題でもある。
しかしその陰で、必至の貧困に喘ぎながらも家族を守ろうとする
一般人がいる事も忘れてはならない。

上手くバランスを取りながら、一般人に対する支援を積み重ね、海賊行為を撲滅する。
失敗国家の再建は、非常に困難なものであると共に、
根気強く対応しなければならない問題でもある。
海賊掃討をするだけでは問題は解決しない。
現実はそう甘くはないのも承知の上で…、であるが、海賊掃討派遣に費やす費用を
そのままソマリア再建の支援金と出来ないものか、素人ながらに考える次第である。

ソマリア海賊猛威　身代金運搬業者まで登場
11月22日8時1分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081122-00000022-san-int

アフリカ東部ケニア沖で、サウジアラビアの超大型石油タンカー「シリウス・スター」が海賊に乗っ取られた事件は２２日で１週間となる。身代金をめぐる交渉も詳細は不明だ。各国は警備体制を強化したが、すべての海賊を取り締まるのは難しい。事件をめぐる現状と見通しをまとめた。
◇ ◆タンカーはどこに？
乗っ取られた当初、タンカーはソマリア北部のエイルに向かったとされたが、海賊の仲間の１人は２０日、ロイター通信に「シリウス・スター号」はソマリア中部のハラデレの東２８キロにあるガーンという場所に係留され、仲間３０人が乗り込んでいると語った。

ただ、タンカーを保有するサウジ国営石油会社アラムコの子会社ヴェラ社はいまだに船の場所を発表していない。解放後に別の海賊に襲われるのを恐れ、情報を開示しないよう関係当局に要請しているという。
◇ ◆交渉手数料も高騰
海賊側はシリウス・スターの解放の条件として、身代金２５００万ドル（約２４億円）を１０日以内に支払うよう要求しているとされる。

海賊保険を扱う英国の保険会社幹部が、米ＡＢＣ放送に語ったところでは、交渉は船主と海賊が直接行うのではなく、それぞれの代理人の間で行われるが、ソマリアの海賊との交渉が急増したため、代理人の手数料も高騰しているという。

身代金交渉の専門家によると、交渉がまとまれば、身代金は現金で海賊に支払われるという。ただ、指定された海域に、梱包（こんぽう）した現金を落とすという一般的な支払い方法では別の海賊に奪われる可能性が高い。このため、ケニアには、身代金並みの高い手数料を取って、海賊の手元まで身代金を運ぶ専門業者も現れたという。
◇ ◆各国海軍の行動制限
インド海軍は１８日、アデン湾で海賊の母船を交戦の末に撃沈した。インドは海賊の攻撃に対する正当防衛だと説明している。

ただ、海賊の襲撃から各国艦船を守るため、ソマリア沖に展開している各国海軍は、その行動を厳しく制限されている。拘束された乗員の安全確保を最優先とし、乗っ取られた船を強制的に停戦させて乗り込むことは、多くの国が認めていない。また、武器使用基準もバラバラで、統一行動を取るのは難しい。

米軍はソマリア沖を航行する船舶に、武装警備員を同乗させることや、各国の軍艦艇が警備する航路を利用することなどを促しているが、船会社側は武装警備員の同乗には消極的だ。
◇ ◆地上作戦には及び腰
ロシアのロゴージン北大西洋条約機構（NATO）大使は１９日、海賊掃討のためにはソマリアでの地上作戦が必要と強調した。しかし、地上作戦を認める新たな国連決議ができても、実際に軍隊を派遣することには各国とも消極的だ。

いまのところ、海賊が国際テロ組織アルカーイダとつながっている証拠はないが、米欧各国が介入すれば、一気に海賊をアルカーイダの側へ押しやることになりかねない、との懸念もある。（シンガポール　宮野弘之）

タグ：ソマリア海賊 国連決議第１８１６ 海上自衛隊派遣

コメント 11

しばらく、伺えずでした．．．｡すみません｡
by sirokuma (2008-11-22 13:00) 

yamagatn様

こんにちわ♪　いつもnice！ありがとうございます。
by みかんママ (2008-11-22 13:05) 

toshi様

こんにちわ♪　いつもnice！ありがとうございます。
by みかんママ (2008-11-22 13:05) 

sirokuma様

こんにちわ♪　いつもnice！ありがとうございます。
お忙しかったようですね♪　風邪やインフルエンザの季節です。
ご自愛くださいね♪
by みかんママ (2008-11-22 13:06) 

CROW様

こんにちわ♪　いつもnice！ありがとうございます。
by みかんママ (2008-11-22 14:15) 

BlackCoffee様

こんばんわ♪　いつもnice！ありがとうございます。
by みかんママ (2008-11-22 22:59) 

yukikaze様

こんばんわ♪　いつもnice！ありがとうございます。
by みかんママ (2008-11-22 23:19) 

しもむ様

こんばんわ♪　いつもnice！ありがとうございます。
by みかんママ (2008-11-22 23:33) 

ぽか様

こんばんわ、初めまして♪　nice！ありがとうございます。
今後とも宜しくお願い致しますm(_ _)m
by みかんママ (2008-11-23 19:12) 

JAKiE様

こんばんわ、初めまして♪　nice！ありがとうございます。
今後とも宜しくお願いしますm(_ _)m
by みかんママ (2008-11-23 19:14) 

僕もくま私もくま様

こんばんわ♪　いつもnice！ありがとうございます。
by みかんママ (2008-11-23 19:15)