【オーストラリア山火事】物言わぬ犠牲者たち＆韓国の野焼き

この記事は、ある意味極めて当たり前の結果である。
無情な表現かもしれないが、致し方ないと思わずを得ない。

筆者も家族で良く地震について話す機会がある。
万が一、被災した場合、まずは「自分の安全を確保するように！」と、
相方にも口が酸っぱくなるまで言われ続けている。

「自分の安全の確保」
例え、それがペットでなく、家族であっても…
まずは自分が非難し、安全を得なければ次のステップには行けない。
一緒になって瓦礫の下に居ては意味がない上に、救助も呼べないし
助かるかも不確実になるからである。

オーストラリアの山火事では、家畜や野生動物、そして多くのペットが犠牲になっている。
その数は余りにも膨大で把握すらされていないと言う。

ある地元紙には、重傷のやけどを負った家畜の羊を苦しみから救うため、
自らのライフルで撃ち殺す農場主の写真が掲載された。
決死の人命救助を行っている間にペットを救出しそこねたという話。
人間たちは危機一髪で車に乗り込んだが、犬や猫を置いてきてしまったという話。
各メディアは、道路沿いに牛や羊の焼死体が多数、転がっていると報じている。
カンガルーやワラビーも、森林に住んでいた動物たち…ポッサムやコアラもみんな死んでしまった。

しかしそれは決して非難されるべき事ではない。
保護し、救いの手を差し伸べるべき人間が、傷ついていては
救えるものも救えなくなるから…

命の重さは変わりないと筆者は思っている。
しかしそれは、守るべき命に対して、守る者がいなければ意味を成さない。
悲惨を呈する災害時、若き命を優先する。
親は子を、男は女を最優先に避難させる傾向がある。
しかしそれを非難する者はおらず、返って賞賛されるだろう。

自然も命も、破壊するのは人間だが、また保護し再生する力を持っているのも人間である。
被災し命を落とした動物たちは可哀想ではあるが、同じように被災した人を非難することは出来ない。
憎むべきは自然の驚異であり、放火と目されている放火犯であることを忘れてはならない。

犠牲となった数多（あまた）の命…心よりご冥福をお祈り致します。

　
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韓国では旧正月明けの初めての満月に合わせた恒例の山焼き行事の最中、
風にあおられ勢いを増した火の手から逃げようとして見物客がパニックを起こし
少なくとも4人ががけから落ちて死亡し、35人が負傷したと言う。

人智の及ばない自然の力を、甘く見ていた結果だろう。
火をつける行為は出来ても、その火をコントロールすることは出来ない。
人は自然の力の前には、無力である事を認識するべきである。

日本でも乾燥した日々が続いている。くれぐれも火の元にはご注意を！！



　

タグ：ペット オーストラリア山火事 家畜 野生動物 韓国 野焼き

コメント 6

やまがたん様

おはようございます♪　いつもnice！ありがとうございます。
by みかんママ (2009-02-10 08:50) 

yukikaze様

こんばんわ♪　いつもnice！ありがとうございます。
by みかんママ (2009-02-10 19:26) 

自然の驚異・・・ほんと馬鹿にできませんよね。
周囲の知人に阪神大震災と自宅の火災に遭った人がいますが、どちらの人も「自然を馬鹿にしちゃいけない。」と言っていましたので・・・。
by ホタルの館 (2009-02-11 00:13) 

ホタルの館様

おはようございます♪　いつもnice！＆コメントありがとうございます。
どんなに文化文明が発達しようとも、自然現象には負けてしまいます。
どんな些細な自然でも、穏やかな時は人を癒してくれますが、
一度その牙を剥き出しにしたら、人は絶対に勝つ事が出来ないのが摂理でしょう。
by みかんママ (2009-02-11 07:48) 

＞しかしそれは決して非難されるべき事ではない。

同感です。私もそう考えます。
by toyo (2009-02-11 09:17) 

toyo様

おはようございます♪　いつもnice！＆コメントありがとうございます。
「可哀想」だけでは何も始まりません。
結局は人に押し付けるだけの自己満足にしかならないと思っています。
他人事にならず、最善の方法を模索できる、冷静な判断力を求められる瞬間なのかも知れませんね。
by みかんママ (2009-02-11 09:28)