【タイ情勢】パタヤに続き、首都バンコクでも非常事態宣言

ドイツ国際平和村イベントお知らせ

正式名称はタイ王国。
タイという国は立憲君主制であり、国王が国家元首。
その権限にはタイ王国憲法により様々な制限が加えられている。
国政の最高責任者は首相である。
また政変が多く、軍事クーデターも頻発している。

2006年に軍事クーデターが発生し、1997年タイ王国憲法による民政が停止された。
クーデターは国王の介入により収拾され、軍事政権が発足した。

2008年1月には選挙の結果を受け、クーデターで政権を追われた
タクシン系の文民のサマック・スントラウェートが首相に就任した。
サマック首相はテレビ出演を巡るスキャンダルで辞任、
10月にタクシン元首相の義弟であるソムチャーイ・ウォンサワットが首相に就任したが、
憲法裁判所から選挙違反のため解党命令が出され失職。
12月には民主党のアピシット・ウェートチャーチーワが首相となる。
そして今回の抗議デモへ発展し、非常事態宣言へと繋がる状況となった。

現国王であるラーマ9世（プーミポンアドゥンラヤデート）は、
その人柄と高い見識から国民の人気が非常に高く、
中間管理職である首相以下の信望は薄く、
軍隊ですら国王に絶大な忠誠を尽くす情勢の国である。
従って今回の国民によるデモに対しても、国王声名が出ない状態では
警察も軍隊も市民を制圧しない状況を作り出している。

国王の存在が絶大であるが為に、政治家が困難を強いられているとは言えず
その手腕と信望の問題である事は明らかである。
そう言う意味では、実に不思議な国である…タイ王国。

　
↑ポチッとクリック↓お願いします。
　　

バンコクに非常事態宣言＝国軍部隊出動、緊張高まる－タイ
4月12日16時45分配信 時事通信
Yahoo!news：http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090412-00000038-jij-int

【バンコク12日時事】タイ中部パタヤでの東南アジア諸国連合（ASEAN）関連会議がタクシン元首相支持派「反独裁民主同盟」の抗議行動によって中止に追い込まれた事態を受け、アピシット首相は12日午後、首都バンコク全域と周辺5県の一部に非常事態を宣言した。バンコク市内の要所には国軍武装部隊を配置。政府は近く、デモ隊の強制排除に乗り出す方針で、タイ政情の緊張は一気に高まった。

テレビ演説したアピシット首相は、タクシン派デモ隊が違法行為を行っていると非難。「非常事態の宣言が不可欠になった」と述べ、国民に協力を求めた。

非常事態宣言に先立ち、警察当局はASEAN関連会議会場への乱入を指揮したとして、民主同盟幹部を逮捕。ステープ副首相は「すべての指導者を逮捕する」と述べた。

非常事態宣言を受け、政府関係施設やテレビ、ラジオ局といった拠点周辺には装甲車などに乗った兵士が配置され、物々しい雰囲気になった。戦車も出動し、デモ隊へのにらみを利かせた。

　

タグ：抗議デモ タイ王国 ASEAN中止 アピシット首相 元タクシン派

コメント 13

あんれに様

おはようございます♪　いつもnice！ありがとうございます。
by みかんママ (2009-04-13 07:54) 

toshi様

おはようございます♪　いつもnice！ありがとうございます。
by みかんママ (2009-04-13 07:56) 

やまがたん様

おはようございます♪　いつもnice！ありがとうございます。
by みかんママ (2009-04-13 07:57) 

プミポン国王もご高齢と聞きます。なかなか裁定に乗り出せない事情があると思うし、最近デモを仕掛けている連中も、国王のことをどれほど思い遣っているのか理解に苦しむところがあります。
by Sanchai (2009-04-13 08:36) 

Sanchai様

おはようございます♪　いつもnice！＆コメントありがとうございます。
プミポン国王は御年81歳。
今回のデモも、終息するかも懸案事項ではありますが、
万が一、プミポン国王が御崩御された場合、
皇太子の素行問題でも荒れそうな気が否めません。

プミポン国王が偉大過ぎるため、大きな課題にならなければ良いのですが…
by みかんママ (2009-04-13 08:54) 

yukikaze様

こんにちわ♪　いつもnice！ありがとうございます。
by みかんママ (2009-04-13 13:25) 

erect様

こんにちわ♪　いつもnice！ありがとうございます。
by みかんママ (2009-04-13 14:02) 

suzuran様

こんにちわ♪　いつもnice！ありがとうございます。
by みかんママ (2009-04-13 14:14) 

　このような事態になることを恐れていました。
　今回のデモは、タクシン元首相派の人達のデモなので。
　彼らが願っているのは、アピシッド現首相の退任です。現首相は、あの反タクシン派の国際空港を占拠するデモにより、政権の座に就きました。

　あの国際空港の占拠事件で、なぜタイ軍はデモ隊を排除しなかったのか？
　タイ軍は、タクシン元首相派とは対立する関係に有り、なので、国際空港の占拠については、自分達に都合が良かったため、デモ隊を排除しなかった、と思われます。
　でも今回は、タクシン元首相派の人達が、反タクシン派の首相の退陣を要求しているデモですから、タイ軍は、容赦なく排除する、ということなのだと思います。

　今回のデモは、国際会議の開催を延期させてしまいました。そのことは、タイ軍に、デモ隊を武力で排除するための良い口実を与えてしまった。私はそう思っています。
　「国際会議を延期させるようなデモは、過激すぎるデモである。」という言い訳を、タイ軍は使えることになったと思うので。
　タイ軍は、もしかしたら、そういう口実が欲しくて、わざと国際会議ができなくなるような警備をしていたのかも？私は、その疑いもあると思っています。

　確かに、報道によれば、今回のデモには、激しい一面もあるようです。
　でも、タクシン元首相派の人達のデモは、排除されなければいけないデモなのでしょうか？
　彼らの要求は、民主主義において正しいと思います。
　国際空港のデモのために退いた、タクシン元首相派の前首相は、民主主義的な選挙によって選出された首相でした。その選挙での勝利は、当時軍政になっていたタイの政局を憂えた、タイ国民の正直な選択、と思います。
　それに比べ、現在の首相が首相になった経緯は、民主主義的とは言えない経緯でした。しかも、政権は、軍政をやっていたタイ軍に支持されている政権なわけなので、民主主義を求める人々が、首相の退陣を求めても、致し方ない状況と思います。

　民主主義を求める人達が、自国の軍隊に武力行使されて排除されるのでは、天安門の悲劇がまた繰り返されることになってしまいます。
　そして、政党政治の仮面を被った軍政が、タイをミャンマーのような国にしてしまうということでもあると思います。
　国際社会は、絶対タイにそういうことをさせないよう、タイの民主主義を守るために、行動を起こして欲しいと思います。

　デモに参加した人々は、「軍が銃を撃ってきた」と言っています。
　一方、タイ軍とアピシット首相は、「デモ隊が襲ってきた」と言っています。
　日本の昔の軍事独裁政権は、負け続きだった南方戦線を、「勝っている」と国民に嘘をつき続けました。私は、デモに参加した人々の言葉を信じます。
　タイで悲劇が繰り返されないことを祈ります。
by 通りすがりです (2009-04-13 17:15) 

通りすがりです様

こんばんわ♪　コメントありがとうございます。
先ほどニュースを見ておりましたら、残念ながら通りすがりですさんの祈りも虚しく、
タクシン元首相は「今こそクーデターを起こす時だ」とのメッセージを、
タイのデモ隊へ送られたそうです。

2006年9月の陸軍と警察による無血クーデターのように、
簡単にいかないモノとなりそうで非常に遺憾です。
ご高齢のプミポン国王に、お障りがなければと願うばかりです。
by みかんママ (2009-04-13 18:22) 

しもむ様

こんばんわ♪　いつもnice！ありがとうございます。
by みかんママ (2009-04-13 19:06) 

　上の私の書き込みに訂正があります。すいません。
　「国際空港のデモのために退いた、タクシン元首相派の前首相は、民主主義的な選挙によって選出された首相でした。」
と書きましたが、
「国際空港のデモのために退いた、タクシン元首相派の前首相は、民主主義的な選挙の結果作られた、連立与党によって選出された首相でした。」
と書くべきでした。
　お邪魔した上、間違えてしまって、すいませんでした。

　みかんママさん、こんな私のコメントにレスしていただき、ありがとうございます。

　タイの国王が、事態を収めてくださることを、期待しています。例えば、現首相に解散総選挙を命じるなどして。
　ただ、国王はご高齢、とのことなので、政治に影響力を及ぼす意欲を、すでに失っていらっしゃる恐れもあるかも？と思ってしまいます。
　もしかすると、軍や現政権にプレッシャーを掛けられていて、それを撥ね返すだけの気力を、もうお持ちにならない、ということもあるかも？
　かつての日本の軍事独裁政権が、皇室にプレッシャーを掛けていたことを考えると（現在の日本政府もやっているかもしれませんが）、タイの王室にも、そういうことが起こっている恐れ、ありそうに思ってしまいます…。
　だとしたら、タイが、民主主義の仮面を被った軍事独裁国家にならないように、国際社会も、事態の収拾に関与すべきでは？
　私はそう思います。
by 通りすがりです (2009-04-14 08:59) 

通りすがりです様

重ねてのコメントありがとうございます。
王室へのプレッシャーに関しては、当たらずとも遠からずであると思います。
ただ軍も警察も、国王には絶大の忠誠を尽くしていますので、
その辺の過大な懸念はないかとも思えます。

今回の件で国際社会が介入する事は、タイへの主権侵害となり、更なる大問題へと発展する事でしょう。

また日本ではピンと来ないかも知れませんが、日本も同じ状況だと思います。
実行力が伴わない日本人ですから、自民党だ民主党だとWEB上では大論戦を繰り広げていますが、
これがリアル化したのが、今回のタイでの出来事だと思っています。
実際に繰り広げられている光景に目を囚われがちではありますが、
冷静に客観的に見るよう、私自身にも戒めています。

国家元首が他に存在しているので、軍事独裁国家には、
現代ではなりえないのではなかろうかと、楽観的に見てはいますが、
逆にタクシン元首相の「今こそクーデター」声名の方が怖いものであると感じました。

既に数名の犠牲者が出たと報じられています。
他所に居て、煽っているタクシン元首相に多少の疑念はありますが、
お亡くなりなった方のご冥福をお祈り致します。
by みかんママ (2009-04-14 09:50)