戦争と平和の光と影

【2005-05-08 21:10:51の記事】

新ローマ法王・ベネディクト１６世がローマ司教就任式で演説され、初心表明（？）をされていた。

誤った「自由」に反対＝新法王、ローマ司教就任式で演説
2005-05-07 時事通信
【ローマ７日】新ローマ法王ベネディクト１６世は７日、ローマ市内のラテラノ大聖堂で、歴代法王が兼任してきたローマの司教への就任式典に臨み、法王就任以来の一連の行事を完了した。この式典で新法王は、「自由の概念に関する誤った解釈に直面している今、『神の言葉』の証人になることが自らの務めだ」などと演説、避妊や中絶の「誤った自由」に反対する立場を改めて表明した。（写真はラテラノ大聖堂へ向かう車上で手を振るベネディクト１６世）

この日の式典には、数千人のカトリック信者が参加。演説の中で法王は、前任者ヨハネ・パウロ２世が「人間の生命に手を加えることは許されない」と強調していた点を指摘。「生命を奪うことの自由は真の自由ではない。人間を卑しいものに屈服させる横暴な振る舞いだ」と強調した。

また法王は、カトリック、東方正教会、英国国教会その他のプロテスタント諸派に分裂しているキリスト教徒の統合に向け、力を注ぎたいとの考えを明らかにした。〔ＡＦＰ＝時事〕

神道の私にはイマイチ、ピンと来ない。
ましてや「ゆるい」国にドップリ浸かっているからね…
キリスト教的教義はイマイチ受け入れられない。
けどね、どうなのでしょうかね？

『避妊や中絶の「誤った自由」に反対する立場を改めて表明』とされているが…
それに伴うリスクは、どうケアされていくのだろう？
所謂「望まれない子」は試練として諦めるしかない人生を送るのだろうか？
そうした試練に負けて、自ら命を絶つ者のケアは？

中絶はともかく、避妊まで否定されてしまうとは…
確かに宗教的観点からすると、神をも冒涜する行為なのだろうが、
親から愛される事のない不幸な子供を作るよりはマシなような気もする。
敬虔なクリスチャンではないから、理解できないのだろうな、私は…

しかし国家間の争いなどで命を落とす事に関しては
「生命を奪うことの自由は真の自由ではない。人間を卑しいものに屈服させる横暴な振る舞いだ」
にも当てはまり理解出来るし、賛成出来る。
国家間の争いに限らず、人間同士の争いに関しても然りですものね♪

さて国家間の争いと言うと、イラクへの陸上自衛隊の第６陣の派遣がされた。

「油断せず安全に万全期す」＝陸自６次隊クウェート到着－射撃訓練後サマワへ
時事通信 - 5月8日

【クウェート市８日時事】陸上自衛隊のイラク復興支援第６次隊の第１波約２００人が８日午前７時４０分（日本時間同日午後１時４０分）、民間のチャーター機でクウェートのムバラク空軍基地に到着した。
米軍キャンプで約１週間、砂漠で射撃などの訓練を行った後、西日本中心の部隊として初めてイラク南部サマワ入りする。

派遣部隊指揮官の鈴木純治一等陸佐（４５）は「いよいよオペレーションが始まることに身が引き締まる。
サマワは比較的安定しているが、イラク全体の治安は流動的であり、油断せず安全には万全を期したい」と抱負を述べた。

彼らも何が大変だって…現地からかなり手厳しい苦情を呈されている。
期待していた成果を得られていない為なのかもしれない。
安全を確保したから派遣したと、未だに状況を認めない我が国の「ゆるい」首相殿は、アレだけのテロの頻発しているサマワの、何処が危険のない安全地域と認識しているのだろう？

更に現地からの苦情の数々…
そりゃあイラクの人たちにしてみれば、「イジメ」たくもなるだろうさ。
マスコミは伝えていないが、中東の国々は親日国が多い。
第二次世界大戦でアメリカに国民を虐殺されながらも、最後の最後まで戦い抜いた勇気ある国として認めていたのだ。
現状はどうあれ、彼らにしてみれば世界を手中にし、帝国を作り、その頂点に収まろうとしている「悪の枢軸」はアメリカなのである。
そしてそのアメリカにイラク戦争から、あからさまに鞄持ちを始めた日本は、彼らを裏切った裏切り者国家なのだ。

何が正しいのかは分からない。
ただ１つ言えるのは「大量破壊兵器を隠し持っているから怪しからん！」
と、始めたイラク戦争。しかしそれは見つからなかったと言う事実。

本当にこのままで良いのだろうか？