JAL123便御巣鷹山墜落事故より23年

夕方のニュースを見ていたら、突然臨時ニュースが流れた。
きっと何万もの多くの方が、同じニュースを見ていた事だろう。

千葉県のある自衛隊空挺部隊の隊員氏は、
夏休みで家族と食事に出た先でこのニュースを目にした。
店を飛び出す事を躊躇した彼に、奥様は一言「それが仕事でしょう」
と、送り出されたと言う。
御名前は失念したが、あの生存者川上慶子さんを抱きかかえ救出した
写真にも写っている自衛官だったと記憶している。

あまりにもの惨劇に、様々な憶測が今でも飛び交っている。
当初アメリカのミサイル誤爆ではなかったか？　だの
日本政府の陰謀だとも言われていた。
最近は事故をよく知らない若者たちが「電磁波」による
コンピューターエラーによる物ではないか？
と、まで出て来ている始末。


↑ポチッとクリック、お願いします。

以下の映像を見ても、憶測で何か言えるでしょうか？

日本航空123便墜落事故 - 1985

日航ジャンボ機墜落事故

あの時、あの場所で、ある悶着が起きました。
警察と消防がマスコミを現場に通してしまったのです。
当時自衛官であった主人は、すぐさま立ち入りを制限するよう
要請したものの、当のマスコミの皆様は「国民の知る権利」を盾に
ズカズカと騒然とした現場に足を踏み入れたのでした。

空でも地上と同じ事が起きていました。
調査、救出援護の自衛隊を始めとしたヘリよりも低空で、
衝撃的な画像・映像を撮ろうと各マスコミがチャーターしたヘリは
低空飛行をして現場を荒らしました。

これをお読みになっている一般の皆様にお尋ね致します。
そこまでして、リアルタイムで衝撃的な事故の内容をお知りになりたいですか？
被害家族でもない方に、大規模な災害・事故現場での騒然とした状況で
「知る権利」もクソもないはずです。
「知る権利」を盾にした越権行為以外の何物でもありません。
邪魔な存在なだけです。

　

当時の警察・消防の現場作業は日の出から日暮れまで。
一斉に作業をし、一斉に休憩を取る方法でした。
しかし自衛隊は十数名のグループで交代で作業を敢行。
当初そのやり方に、警察と消防から非常に冷ややかな視線を投げかけられたそうです。
（24時間交代の完全有事体制で、現場レスキューに臨み、
現場派遣の隊員は、墜落現場で野宿を強いられてのレスキューでした）
しかし時間が経つにつれ、それが正攻法だと納得されたそうです。

ある意味納得ですね。自衛隊の存在は有事（戦争含）に際して。
飛んでくる弾は昼夜を問いません。
一斉に休む事が許される組織ではないのです。
現在はその時の教訓で、災害時の作業においては、
警察も消防も交代制で24時間稼動可能な状況を作り出しているそうです。

御巣鷹山の事故が私たちに教えてくれた、尊い教訓。
今、それは守られているのだろうか？
私たち残された者は、それを日々検証する責を担っているのではないだろうか？

　

ここに改めて、犠牲となった520名の霊のご冥福をお祈り致します。

▼参考リンク
■日本航空123便墜落事故：フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%88%AA%E7%A9%BA123%E4%BE%BF%E5%A2%9C%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85

■ＪＡＬ１２３便　墜落事故
　http://nexx.jp/jal123.html
　　■JAL123便のボイスレコーダー（音声FLASH）
　　　http://nexx.jp/flash/jal123.swf

■事故当時の写真を掲載されているBLOG
http://isoxp-4512.cocolog-nifty.com/blog/jal123/index.html

タグ：日航123便 JAL123便 御巣鷹山 日航機墜落事故 1985/08/12