激震：事故米流通、5年以上前から通常業務だった？

基準値を超える農薬やカビが検出され非食用とされた「事故米穀」
基準値の５倍の有機リン酸系殺虫剤メタミドホスと言う名前は
聞き覚えがある人が殆どだろう。
そう中国産毒入り餃子事件で検出された毒物だ。

当の事故米を転売した「三笠フーズ」の社長冬木三男は、記者会見の場では殊勝な態度ではあるものの、追っかけ報道では逆切れ極まりない態度で、取材陣に罵声を浴びせる始末。
本当に反省しているのか、この殺人未遂を犯し、取引先の業務妨害を仕出かした男は？



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産地偽装なんて可愛いもんだと思う…日本産に拘る理由が見つからない筆者としては、
産地偽装なんてどうでも良い…国内産が安全だと思い込める、その気持ちが怖い。

国内の業者であれば問題がないと思える、その心理は何なのだろう？
以前、メタミドホスが検出された所謂「毒入り餃子事件」の時分には
「中国だから…」との言葉が数多く聞かれたが、今回の件が明るみに出てしまった以上
日本は中国にも劣る状況を作ってしまったのではなかろうか？

事故米に関しては、日本政府が国際社会で輸入が義務づけられているミニマムアクセス（ＭＡ）米。
輸入食品についてメタミドホスの規制が始まる以前の平成１５年度に輸入された中国米だった。
三笠フーズは政府から平成15～20年度に、「事故米穀」とされた精米や玄米計1779トンを、工業用の糊（のり）用として購入。
そのうち、基準値の５倍に当たる0.05ppmのメタミドホスが検出された中国産もち精米295トンを
せんべいなど米菓や和菓子の材料として、福岡県の仲介業者３社に転売した疑いがあると言う。
また、カビの一種である発がん性物質アフラトキシンB1が検出されたベトナム産うるち精米など
約4トンを焼酎の材料などとして、九州の酒造業者など数社に販売したと言う。

「食用として販売した」と不正販売を認め、
「自社で独自に残留農薬を分析して、基準値以内だから販売してもいいと思った」と
説明しているといっている様だが、果たして事実かどうかは非常に怪しいもんである。
利益重視の企業が、そこまで経費を掛けるものかと考えてしまうのは、筆者だけではないはずだ。

今回の事件で、自主回収をした西酒造でさえ４億の損失を出している。
他の企業でも同様の損出、また消費者の口に入り健康被害を訴えられた場合の補償、
足算引算が出来なかった、馬鹿としか言いようがない。

更に悪質な事に、過去５年間に、カビが生えるなどした事故米約700トンを
外国産の正規米などに混ぜて販売していた可能性の高いことが判明したが
農水省はこの事実を把握しており、流通先の解明を急いでいると言う。

米を原料としている食品会社は、発覚から様々な対応に追われている。
各社のHPでは、三笠フーズ製造の原材料は使用していない旨のアナウンスが立ち並んでいた。

社会的、道義的に、三笠フーズが仕出かした罪は重い。
日本の食の安全は、木っ端微塵に粉砕されたと言っても過言ではない。
取引先の業務妨害、また社会不安を煽ったとして、厳罰を望む。

この事件は３日前の９月５日、農林水産省のプレスリリースで明らかになった。

【事故米不正転売】焼酎メーカー自主回収や販売自粛相次ぐ
2008.9.8 13:54 MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080908/crm0809081355018-n1.htm

米粉加工会社「三笠フーズ」（大阪市）によるコメ不正転売問題で、鹿児島県日置市の焼酎メーカー「西酒造」（西陽一郎社長）がカビ毒などで汚染された事故米を購入していたことが判明し、焼酎の自主回収を始めたことが８日、分かった。

また、熊本県内のメーカーの「六調子酒造」と「抜群酒造」の２社も事故米を原料の一部に使用した可能性のある焼酎について、安全が確認されるまで販売自粛を決めた。同県の調査で残留農薬などは検出されなかったという。このほか、事故米が納入された可能性のある熊本県内の複数の製粉業者も商品の販売を自粛する方針。

西酒造によると、事故米が混入したとみられる焼酎は「薩摩宝山」。卸売業者などに自主回収を伝えており、回収後はすべて廃棄する方針。被害額は約４億円に上る見込み。

■公にされた転売先酒造メーカー
▽喜界島酒造（鹿児島県）
▽西酒造（同）
▽六調子酒造（熊本県）
▽抜群酒造（同）
▽光酒造（福岡県）
▽鹿児島県の酒造会社

タグ：非食事故米 不正転売 三笠フーズ メタミドホス アフラトキシンB1