【汚染米食用転売事件】違約金請求と従業員解雇

農水省は契約に反した三笠フーズと、違約金として不当に得た利益に
更に３割の違約金を上乗せした額を請求するという契約を結んでいたそうだ。
今回のケースでは、食用として販売されている実勢価格と
工業用「のり」の原料として売却した場合の金額の差が不当な利益にあたるという。

具体的に3000万という数字が出てきているが、この数字が不当利益の総額なのか
1年間の不当利益の数字なのかが曖昧であり、筆者は苦慮するところでもある。


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そんな中、昨日付けでパートを含む従業員100名が解雇されたと言う。
これ…退職金を資金に余力がある内に…と、言っているが
「会社都合の解雇」であった場合、失業手当の支給は、申込があれば即時開始可能である。
国への丸投げではないかとの邪推が湧いてしまう筆者である。

この汚染米の件が発覚した際に「ミニマムアクセス（ＭＡ）」と言う言葉を頻繁に耳にするようになった。
この「ミニマム・アクセス」とは、最低輸入機会ともいわれ、
高関税による事実上の輸入禁止を撤廃する事が目的で作られた制度である。
過去（1986年～1988年）において輸入実績が国内消費の3%以下の品目に関しては、
低関税での輸入が決められた数量まで一次関税（低い関税）で輸入を、
その枠を超えたら二次関税（高い関税）の適用を行う制度である。
よく間違われるが輸入量が義務づけられている訳ではない事に注意が必要である。
（Wikipediaより）

かつて筆者の実家のある町では、極度の大気、水質、土壌汚染が深刻だった。
稲作においてはカドミウム汚染が常で、地元の米はある一部地域で取れたものは
食用に出来ず、全てが工業用米となっていた。
子供心に不思議ではあったものの、今でもやはり「産地偽装」も「食の安全性」も
過敏に反応することはなかった…少なくとも今までは…
ただ国内で今回のような事件が発生すると、筆者の状況は一転する。

日本人であれば、米の必要性は十二分に知り得ているはずである。
通常の主食であり、菓子や嗜好品であるアルコール、他にも様々な場面において
米は日本人の生活の中に浸透し、必需品となっている。

周到な計画の下に行われたこれは一種のテロ行為だろう。
これを犯罪とせず、何を犯罪とするのか？
日本の食文化の根源を揺るがした三笠フーズに、同情の余地はない。
徹底的に（余罪までも）追及して頂かなくては、国民は納得しないであろう。

三笠フーズが全社員解雇＝パート含め約100人、汚染米問題で
9月9日22時23分配信 時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2008090901047

汚染された事故米を食用と偽り転売していた米粉加工会社「三笠フーズ」（大阪市北区、冬木三男社長）は9日、社員約40人とパート従業員約60人を同日付で全員解雇した。
汚染米問題の発覚で今後の事業継続が困難となり、資金に余力があるうちに退職金を払い、従業員に報いるためという。
大阪府豊中市のライスセンターは同日、操業を停止。福岡県筑前町の九州工場は、事故米の回収作業などを継続する。
同社社員はグループ会社「辰之巳」から出向の形を取っているが、辰之巳も全社員を解雇した。三笠フーズは事業を縮小、辰之巳は今後も事業を継続するという。

筆者が嗜んでいる酒造会社からも、お知らせが届いていた。
業界は正に激震が走っている状況である。

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テレビニュースや新聞でご承知の通り三笠フーズによる事故米の転用販売事件 により、皆様方には多大なご心配をおかけいたしました。

早速、弊社の焼酎をつくっている酒造メーカーへ原材料の調査を依頼した所、 『本坊酒造』『小鹿酒造』『奄美大島酒造』の3社とも、三笠フーズとは一切 の取引や関係がなく、使用していないことが判明いたしました。
また、各社とも農林水産省及び関係団体の規格基準に基づき、確認されたもの のみを使用しております。

従いまして、財宝の本格焼酎は安全でございます。今後とも『安心・安全』を モットーに品質管理、向上に努めてまいりますので、ご愛顧のほど、よろしく お願いいたします。

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タグ：汚染米 事故米 三笠フーズ ミニマムアクセス

コメント 4

kobakoba様

こんばんわ♪　いつもnice！ありがとうございます。
by みかんママ (2008-09-10 21:59) 

ホタルの館様

こんばんわ♪　いつもnice！ありがとうございます。
by みかんママ (2008-09-10 22:00) 

ある噂では…

『中国の冷凍ギョーザ事件から、米の農薬残留量基準が引き下げられ、今までパスできた米まで引っかかるようになった。そのせいで、事故米量も増え、対応に苦慮していた農林水産省は、事故米の入札をしていた業者へ、どうかこの、基準引き下げ前の事故米を買ってくれないかと持ちかけた。入札業者は、農林水産省とのパイプを持ちたいが為にこれを承諾した。が、結果的に、農林水産省は業者を悪者にすることによって、自らの責任を押し付けたのである。』

と言われています。
by しもむ (2008-09-11 13:10) 

しもむ様

こんばんわ♪　いつもコメントありがとうございます。

詭弁ですね。確かに検査など甘い部分はあります。
買ってくれ！と、言われて入札業者が事故米と分かっていて、通常米とブレンドして、事故米である事を隠して市場に出した理由にはなりません。
「業者を悪者にして…」と、言うのは農水省が「事故米を一般流通させて良い」と、お墨付きをあげたのでしょうか？
そうでなければ100%業者の責任です。

その噂自体が、自らの責任を押し付けようとしている業者の関係者が流したものではないかと疑問を抱いてしまいますが…
by みかんママ (2008-09-11 23:21)