14歳のバスジャックに思う

＊少年と同級生の女子生徒との間でトラブルがあり、女子生徒の親が学校に相談していた
　↓
＊女友達との交際について咎められた
　（交際を巡り、友達から借金したことをきつく叱られた）
　↓　（口論になる）
＊お前なんて死んでしまえ。児童相談所に行ってしまえと罵倒された
　↓
＊家族をめちゃくちゃにしたかった
　↓
＊家出して名古屋に到着後、思い立ち犯行に及んだ

…って流れでしょうかね？
どうもメディアは、断片的にしか情報を出してこないから
繋ぎ合わせて整理するのに時間を要する…



思春期の反抗期…恋心に金銭トラブル
金銭トラブルはともかくとして、私たち大人でも経験がある事ですけどね、
恋心を抱く時期。
でもそこに第三者が関わって、それが金銭トラブルに発展して
親が介入してきて犯罪に発展した。

親の対応は、正直な話し間違ってはいないと思いますが、
「お前なんて死んでしまえ」はダメでしょう（切捨て行為になってしまうし…）
「これ以上、世間様に迷惑を掛けないようにお前を殺して、俺（父親）も死んでやる！」
くらいの気概を見せないと、子供は納得しませんし、しようとはしないでしょう。
（それでも納得しなかった、我が家のお子ちゃまと言う頑固者もいますが…）

実際「親に見捨てられた」と、犯行中の車内で漏らしていたようですしね…

バスジャック：女生徒との交友、親にののしられ
毎日新聞　2008年7月17日　15時00分
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080717k0000e040084000c.html

愛知県の東名高速道路で起きた高速バス乗っ取り事件で、監禁と銃刀法違反容疑で逮捕された山口県宇部市の中学２年の少年（１４）が県警の調べに対し、「親から『お前なんか死んでしまえ』とののしられた」と供述していることが１７日、分かった。また「最初から乗客を傷つけるつもりはなかった」とも話しているという。県警は同じ中学の女子生徒との交友をめぐって両親にしかられた腹いせに、騒ぎを起こすのが目的だったとの見方を強めている。

調べでは、少年は１４日夜、両親から女子生徒との交友について注意を受けた際、「お前なんか死んでしまえ」「児童相談所に行け」などと激しく怒られたと供述しているという。

高速バスに乗り合わせたＪＲ東海バスの男性社員（４２）に対しても、乗っ取った車内で「親に見捨てられた」などと打ち明けていたほか、東名高速道路のパーキングエリアで説得に当たった県警捜査員にも、両親に対する不満を口にしていた。

少年はこれまでの調べに「しかられたので、親をめちゃめちゃにしてやりたいと思った。世の中を騒がせたかった」と話しており、県警は少年が事件を起こすに至った詳しい動機の解明を進めている。

◇ルートを実況見分
県警は１７日、乗っ取られたバスの運転手に立ち会いを求め、バスが出発した名古屋駅からパーキングエリアまでのルートで実況見分を行った。【飯田和樹】

この年代の子供たちは、無意識に親を試して来ます。
無意識に親を怒らせて、自分が親にとってどんな存在かを見極めようとします。
それによって、社会における自分を反映させてしまう所が見受けられるようです。
生まれたばかりの赤ん坊が、親だけが頼りなのと同じように、
子ども自身が親を試し、自分が世の中で必要とされているのかと…
親の態度を通して見ようとします。

子供が求めていた言葉は、今回の場合
「お前なんて死んでしまえ」
ではなく、
「死なば諸共…」な言葉だったのではないでしょうか？

子供を最後の最後まで守ってあげられるのは、親だけなのですから…
単純だからこそ難しい問題です。

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