「月光の夏」と喜界島特攻花

10数年前、故郷でロケが行われた映画…と、言う事で見たことがある「月光の夏」
昭和20年6月、死地へ旅立つ特攻隊員がピアノを弾く為に、佐賀県鳥栖の国民学校（現・小学校）を訪れた。
ひとりが楽譜をめくり、ひとりがベートーベンのピアノソナタ「月光」を見事に弾くと、去ったきり二度と戻らなかった。
『月光の夏』1993年配給

夏になると、筆者はちょっとばかり鬱になる。
それは戦争にまつわる様々な歴史的な日が多くあるからでもある。

筆者自身は戦争の経験はない。
しかし祖父は仏印（現・ベトナム）で戦死しているらしく、靖国神社にご祭神として奉られている。
特攻隊には関係がなかった祖父が、当時は如何ばかりの思いで
家族と離れ戦地で戦っていたのか…

思いを馳せると非常に複雑な思いが交差する時期なのである。



そんな中、ニュースの見出しに…「特攻花」を見つけた。

「特攻花」知ってる？　喜界島に咲く戦時の記憶　銀座で開催
7月29日12時12分配信 毎日新聞
http://mainichi.jp/photo/news/20080729mog00m040013000c.html

太平洋戦争末期、特攻隊の中継・出撃基地のあった鹿児島県の喜界島で、野原を彩る「特攻花」を撮り続ける写真家、仲田千穂さん（２６）が、３０日から東京・銀座で写真展「『特攻花』って知ってる？」を開く。仲田さんは「戦争体験者が高齢になる中で、若い人たちが知っておくべきことはたくさんある。その橋渡しをしたい」と思いを込めている。

特攻花とはキク科のテンニンギク（天人菊）のことで、中心部が赤、周辺にかけて黄色く縁取られた花を咲かせる。海軍の飛行場だった喜界空港周辺などに自生し、いつしか島の人々からそう呼ばれるようになった。死地に赴く隊員たちが、島の娘から手渡されたこの花を「一緒に散るには忍びない」と、そっと滑走路に置いたり、空から落とすなどして出撃したとの話が残っている。

仲田さんは、短大生だった１９歳の時、授業で花にまつわる話を知った。以来７年間、拠点とする大阪から喜界島に毎年通って撮影を続けているほか、同じ特攻隊の基地のあった知覧（鹿児島県南九州市）などで元隊員の話を聞いたり、フィリピン戦没者慰霊団に同行して、太平洋戦争を見つめてきた。０５年に写真集「特攻花」を発表。今夏、「『特攻花』って知ってる？」も出版し、写真のほか出会った人々の戦争体験を書き留めた。 「（撮影や取材で）自分が体験したことは、『みんなに伝えてほしい』と託されたものと思っている」と仲田さん。特攻隊員の婚約者を失った女性を撮影した時のこと。残された手紙を見ながら涙ぐむ姿を見て、苦しみが６０年以上も続いていることに胸をうたれた。「あの戦争は単純にこうだ、と言い切れるものは何もない。100人には100通りの考えがあり、100の真実がある。体験者の声をそのまま受け止めてほしい」と語る。

昨年９月、かつてレンズに収めた元特攻隊員が亡くなった。思いを受け継ごうとしても、話を聞けなくなりつつあることを実感したという。「自分の中に特攻花をちゃんと撮りたいという思いがいつもある。それは戦争を知りたいという思いにつながる。何を知ったら答えになるのか。きっとどこまでもこの思いは続いていくのだろう」。

写真展は特攻花のほか、元特攻隊員や現在の島の若者の姿など約100点を展示する。スパッツィオ・ブレラ銀座（東京都中央区銀座1-4-3）で８月１０日まで。問い合わせは同所（03・5524・2551）。【江刺弘子】

彼らは確かに命令され出撃したかもしれません。
美化はしたくありませんが、その根底には愛する人と家族を守ると言う
固い決意を垣間見る事が出来ます。
中には自分で墓まで用意し戦地へ向かった者もいたのです。

今は多くを語りません。
YouTubeで探した映像をご覧頂き、それぞれの方が感じてくだされば…と、思います。

タグ：特攻隊 特攻花 喜界島 月光の夏

コメント 1

ＣＲＯＷ 様

ようこそ～
nice！ありがとうございますm(_ _)m
by みかんママ (2008-07-31 06:50)